歯槽膿漏とコロナ感染 December 2020

まずは少しだけ先月のニュースレターの続きを書きます。先月紹介したioRinseはオンラインでは1リットルのボトルが$29.60でそれに送料が$5.95と合計$35.55になるのですが、私たちのオフィスでは$24.00と少し安く出来ます。Taxも含めてです。従って、欲しいという方はお電話下さい。オフィスでお渡しする事になります。

では、今回の記事に行きます。ちょっと歯と関係ない事を書きます。今、私自身も感じる事が“コロナ疲れ”です。たまに、コロナ対策のために今ではいつもしている事、またコロナのために出来なくなってしまった事について、“疲れたなあ” と思う事があります。本当にいつまで続くのかと思いますが、そんな中、私が前に書いた記事を思い出しました。感謝と健康 November 2015で、よろしければ、ホームページ上で読んで下さい。生活が大変である時、悪い事ばかりがあるように思える時も、感謝の気持ちは持てますし、とても心と体の健康に繋がります。本当にささいな事に感謝で良いのです。それと共に他の人に親切にするという事も自分の心の健康に繋がります。きれいごとだと思わず、してみて下さい。歯と関係ないようですが、一応書いておくのは良いと思いました。それでは、コロナと歯茎の健康について書きます。

コロナ感染が重症になる場合、ひどい肺炎、または呼吸困難になる急性呼吸促迫症候群、またはいろいろな臓器が非常に炎症に侵されるサイトカインストームなどが起こります。もちろん、死にも至ります。肺炎と呼吸困難は口内と繋がりがあり、炎症も歯槽膿漏にとても関連します。歯槽膿漏は普通慢性的に歯茎を炎症させ、歯槽膿漏の炎症物質とバクテリアは血流を通して体中に回っています。そして、コロナウイルスはいろいろな炎症に関係する病気を持っている方を重症にさせます。サイトカインストームは簡単に言えば炎症を起こす際に体が出すサイトカインが暴走し、体中のいろいろな個所が止められなく炎症してしまうストーム、つまり”嵐“なのです。もちろん、歯槽膿漏にかかっていても体がサイトカインを出しています。つまり、コロナに感染した場合、歯槽膿漏は問題を大きくしやすくします。高血圧、肥満、糖尿病などのコロナ感染をすると危ない状態も炎症が関与していて、これらの事にも歯槽膿漏は関係があります。しかも、肺炎や呼吸困難にも歯槽膿漏は関係します。食べ物や唾液が誤って食道では無く気管に入って起こる誤嚥性肺炎では歯槽膿漏のばい菌が肺を侵します。もちろん、呼吸困難があると口内のばい菌も気管に入りやすいですし、単にコロナで体が弱っているだけでも口内のばい菌の量を自らコントロールする事は難しくなります。従って、直接にコロナと関係しているのでは無いですが、コロナ感染を悪い症状の方向に向ける事を歯槽膿漏はします。

いつも書いていますが、私たちの体は全体的に繋がっていて、一体となって働いています。歯茎も歯もその中のとても大事なものなのです。歯槽膿漏の予防は簡単に歯と歯茎の間をいつもきれいにしておくことです。治療も歯と歯茎の間の深くまでの掃除が基本です。コロナ感染が重症にならないためだけでなく、他のいろいろ炎症が関係する病が悪化する事を防ぐためにも歯茎を大事にして下さい。もちろん、歯槽膿漏はそれ自身が歯と歯茎の繋がり、そして歯と骨の繋がりを失くさせるもので、悪化すれば歯は抜けてしまいます。歯槽膿漏とコロナとの関係について書きましたが、みなさん、本当に毎日良く歯磨きとフロスをして下さい。そして、歯医者での定期検診とクリーニングもしてください。

一つ、つい最近のアメリカの歯医者に関するデータを紹介します。全州の歯医者の中の2000人を今年の6月に調べたところ、その中の1%以下の人だけがコロナに感染していたと解りました。アメリカではコロナが流行る前から歯医者での感染防止のための消毒や措置が多く、コロナが流行りだしてからは前以上にだいたいの歯医者は感染防止措置をとっています。この事がこのデータで見えています。簡単に、アメリカでは歯医者に治療をしに行くのは他の場所に行くよりも安全性が高いと言えます。ずっと書いていますが、私どももいろいろ措置をとっていて、私自身オフィスは安全性が高いと確信しています。従って、安全性も高いですし、コロナ感染での症状を悪くする事を防ぐ事にも繋がるので、歯医者での定期検診、クリーニングはとてもお勧めです。もちろん、検診, クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

           

 

 

 

 
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