歯の表面で虫歯になりやすい3か所 February 2020

2月と云うとバレンタインデーがあり、バレンタインデーはチョコレートを連想させます。チョコレートはおいしいですが、やはりお菓子ですので、他のお菓子と同じに考えて食べてください。だらだらと食べる事は避けてください。もちろん毎日の歯磨きとフロスも必ずして下さい。一応、カカオ内成分のポリフェノールという抗酸化物質は歯茎の健康に貢献するのですが、カカオが70%以上のものでないと量が少なすぎてしまうのでこの効果を期待するためにはダークチョコレートを食べる必要性があります。また、糖分が多く入っていればやはり虫歯になりやすくするので、ダークのほうが良いのですがやはりそれなりに気を付けて食べてください。ところで今回は歯の表面で虫歯が出来やすい3か所について書きます。簡単に歯垢が付きやすく、そして歯垢がとりにくいところが虫歯になりやすいのです。当たり前すぎるように思えてしまうのですが、実際に私はこの3か所に多く虫歯を診ます。歯と歯の間のところ、歯の上の溝、唇側の歯と歯茎の境目のところの3つです。虫歯になりやすいという事はこれらの個所を特に気にして歯磨きとフロスをする事がとても良い予防になり大事だという事でもあります。

まず、歯と歯の間のところです。食べ物が詰まってしまえば、気になってつまようじやフロスでとろうとするかもしれませんが、虫歯菌は微生物で、歯垢はとても狭い隙間に簡単に付着します。しかも、歯ブラシではとどかないので、フロスまたはウォーターピックなど歯ブラシ以外のものを使って歯垢を取る必要性があります。もちろん、2つのものの間の隙間という事は掃除がしにくいと簡単に言えてしまいます。虫歯菌にとってはとても住みやすいところなのです。しかも歯と歯の間なので虫歯が出来てもよほど大きくならなければ外からは見えません。レントゲンでは診えるのですが、レントゲンは開いた穴は診せるが、菌で侵された歯の個所を全部診せるものではないので、通常レントゲンで診える以上に虫歯は広がっています。しかも、このレントゲンには、歯と歯の間が良く診えるためのものがあり、それ用でないレントゲンの種類で撮っても見逃してしまいやすいのです。つまり、フロスを毎日せず、定期的な良いレントゲン検診もしていなければ、知らないうちに虫歯が歯と歯の間にたくさん出来てしまい大きくなってしまう可能性があるのです。私はきちんとしたレントゲン検診をし、また虫歯も治せます。しかし、予防が一番です。本当に歯と歯の間は虫歯になりやすいと考えて、フロスを毎日して下さい。1日に一回はしていただきたいのですが、もっと出来ればして下さい。歯磨きごとにフロスを出来ればとても良いです。また水をシューッと出すウォーターピックも歯と歯の間の掃除にとても役立つので、もしフロスがどうもうまくできないという方はこの手段を試してください。もちろん、両方しても良いです。

もう一つの個所は歯の上の溝のところです。奥歯には溝があり、もちろんここは歯垢が入りやすいのです。この溝は深さや狭さが様々で、どうしても個人差があります。また、溝の奥に虫歯菌、歯垢、が入ってしまいただ歯の表面の方は溝が狭いという事になってしまうと、歯の中の方で虫歯が大きくなってしまう事があります。また、歯にくっついてしまうキャラメルのようなお菓子はこの溝のところに残りやすいのです。ですから、歯の上のところも必ず気にして良く磨いてください。予防のためにこの溝をシーラントという薄い詰め物で埋めておくという方法もあります。シーラントはうまくしていれば良い予防法なのですが、薄いのでとれてしまったり、シーラントの端から虫歯になる可能性もあります。また、虫歯がありそうな溝にシーラントをつけてしまうと、中がどうなるかがわかりません。従って、私はシーラントをするべきか否かは個々の患者さんにメリットがあるかを考えてしています。

そして、忘れがちなのが、唇側の歯と歯茎の境目のところです。ここは歯の端のところなので、やはり歯垢がたまりやすいのです。舌側のほうは舌が触るので、ある程度たまらないようなのですが、歯の検診をする際、この唇側の歯と歯茎の境目に多く歯垢がたまっている事を診ることがあります。一応、歯石は下の前歯の裏にたまりやすく、これは唾液がちょうどここに出て来るからです。歯石は歯垢と唾液内成分が一緒に固まってできるものです。歯垢は柔らかく、ばい菌の住み家で、歯石は本当に石のように固くなっています。歯石は虫歯の原因では無いのですが、歯茎を傷めます。それはそうと、歯茎が下がってしまうと、歯の根のところが露出されるのですが、根のほうが歯のエナメル質よりも柔らかく、つまりここに歯垢がたまるととても虫歯になりやすいのです。従って、とても気にして、歯の外側も良く磨いてください。歯ブラシを歯茎に45度の角度で当てて磨いてください。強くごしごしと磨くのではなく、ソフトな歯ブラシで細かく動かして磨いてください。

上記の3か所は本当に虫歯になりやすいと考えて毎日歯磨きとフロスをしてください。もちろん、当たり前のように大事なのは歯のどの表面もきれいにすることです。以前、歯磨きの仕方を 歯磨きの基礎 January 2009 の題で書いているので、宜しければ、ホームページ上でお読みください。もちろん、歯医者での定期検診とクリーニングもしてください。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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