歯磨き注意事項 February 2018

毎日歯を磨く事は基本的に大切です。しかし、間違えた事をしてしまっていてはいけません。当たり前ですが、一番効果があることをするべきです。そこで、今回は歯磨きに関しての注意して欲しい事柄を復習もかねていくつか書きます。

まず、歯ブラシは3~4ヶ月ごとには新しいものと変えて下さい。もちろん、歯ブラシが横に開いてしまっていたら、これはもう新しいものと変えてください。新しいもののほうが歯を良く磨けます。また、風邪をひいた時に使ったものは治った地点では新しいものと変えて下さい。特に家族が同じ洗面所を使っているのであれば、気にしてください。

また、歯磨きは1回ごとに2分はしてください。普通の歯ブラシでも電動歯ブラシでもそうして下さい。平均するとだいたいの人は45秒までしか磨いていないという統計があります。しかし、よほど歯ブラシが上手でなければ、45秒だけでは全体を良く磨けません。大切なのは、歯の表面についている歯垢、つまりばい菌バイオフィルム、を出来るだけ全て取り落とす事です。2分間磨くためにはタイマーを使う、また、好きな音楽をかけて、聞いている間磨くなどできます。電動歯ブラシであると、2分のタイマーがついていて、30秒ごとに教えてくれるものもあります。もちろん、この2分という時間はだいたいは2分で良く磨けるからなので、3分でもかまいません。また、オンラインで調べると特別な歯ブラシ装置で歯の表面をいっぺんに被せてつまりいっぺんに磨く歯ブラシプロトタイプのようなものもあります。磨く時間を短くするためですが、どれだけの効果があるかは私にもわかりません。私は何でも役にたつものは使うべきと思いますが、新しいもので、はっきりしたデータがないものはそれなりに気をつけて試してください。基本的には、2分は毎回磨く事を本当にお勧めします。

そして、歯ブラシの際には力を入れすぎてはいけません。強く力を入れて磨かないと磨いた気がしないと言われる方がたまにおられるのですが、これはしてしまうと歯と歯茎を削ってしまいます。本来は優しく歯に歯ブラシを当てて磨く事がおすすめです。

この事につながりがあることで、歯ブラシの毛のタイプはソフトなものにして下さい。歯ブラシの硬さがミディアムやハードというものは市販されていますが、これらの歯ブラシは使わないで下さい。こういう固い歯ブラシが好きな方がおられるので、市販されているのですが、実際は歯と歯茎を傷めてしまいます。歯ブラシは固くないと良く磨いた気がしないと言われる方がやはりたまにおられるのですが、ソフトなもののほうが歯に優しく、しかも実際は歯垢を良く取り除いてくれます。

また、上記の事柄に関係している事が歯磨きの方法です。歯を磨く際、してはいけない事が歯の側面を水平にブラシを長く滑らせて磨く事です。そうではなく、ちょこちょこと細かく歯ブラシを動かして磨いて下さい。歯の側面を横にブラシを長く動かして磨いてしまうと、ソフトな歯ブラシでも歯を削ってしまうのです。歯磨きの方法についてはもっと詳しく前に 歯磨きの基礎 January 2009 に書いているので、ホームページ上で是非お読み下さい。

そして、歯ブラシは磨いた後には縦に空気に触れさせて乾かすように置いて下さい。何かしらのケースに入れてしまうと、ついているばい菌が繁殖してしまう可能性があります。もちろん、旅をしている際などにはしまう必要がある場合はありますが、それでも使用後は出来るだけ乾いたところにおいてください。

もう一つ気をつけていただきたい事が食後の歯磨きです。食後は磨くのであれば、30分は待ってからにしてください。実際American Dental Associationは30分から60分は待つようにと勧めています。昔は食後すぐに歯を磨くようにとされていました。しかし、特にもし食事をとる際酸性のものを食べたり飲んだりしていたら必ず30分は歯を磨くのを待って下さい。また、虫歯ができやすく、虫歯菌が多く口内にいる可能性が高ければ、やはり必ず30分は待って下さい。虫歯菌は糖分や炭水化物と接するとすぐに酸を出し始めるからです。ミクロの世界の事ですが、歯は酸に触れると分子が溶けだし表面が柔らかくなった状態になります。そして酸性になった口内は食後だいたい20分ぐらいで唾液によって中性に戻ります。中性に戻ると溶かされた分子たちはまた歯の表面に戻ってくれるのです。しかし、食後すぐに歯を磨いてしまうと歯の表面に溶けて浮き上がっていたカルシウムとリンの分子たちを取り除いてしまいます。1,2回したら問題になるのではありませんが、長い年月の間毎日続けてしてしまうと、歯が薄くなってしまいます。この事については前に 歯を磨く理由 September 2014 にも書いているのでこの記事もよろしければホームページ上でお読みください。食後にするべき事は、水で濯ぐ、またシュガーレスガムを噛み唾液を良く出すようにするという事です。

本当にお勧めする歯を磨く時は朝起きた時と夜寝る前です。寝ている時は唾液の分泌がなくなり口内が渇きます。よって、ばい菌が唾液で流される、殺菌されるという事がおこりません。従って、ばい菌が一番繁殖する時です。歯磨きを夜寝る前にし、朝起きた時にする事によってできるだけ歯の表面にいる虫歯菌を取り除く事はとても大事なのです。歯磨きについてだけ書いていますが、もちろんフロスもしてください。歯と歯の間は歯ブラシだけでは掃除ができません。

基本的に毎日の歯磨きとフロスが歯と歯茎の健康にとっては一番大事です。歯医者での定期的なクリーニングもして下さい。自分では取れない歯垢、歯石を取り除けます。普通は6か月ごとに、また歯槽膿漏で歯茎が弱まっている方であれば、3か月ごとに歯医者さんでクリーニングをする事をお勧めします。もちろん、検診、クリーニング、そして歯と歯茎の治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
ホーム | 医院紹介 | 患者様の声 | 馬場歯科便り | おすすめ歯科用品 | ロケーション | お問い合わせ

20261 Acacia Street Ste100 Newport Beach, CA 92660
Tel. 949-752-6480

© Kenichi Baba, DDS