お菓子はOK!?   October 2014

10月31日はハロウィーンです。日本でもこの日は仮装行列などをしていますが、アメリカでは昔からとても一般的な行事で、子供たちが仮装して夜出かけていろいろな人の家に行きお菓子をもらう日になっています。アメリカではこの行事に乗っかってスーパーマーケットなどがハロウィーン用のキャンディーを大きな袋に入れてたくさん一ヶ月以上前から並べています。もちろんこのお菓子をハロウィーンよりもずいぶん前に買った人たちはハロウィーンの日以前に食べちゃっているのではないかと思います。前にニュースレターで ハロウィーンのお菓子から歯を守る October 2009 を書いているので、よろしければこの記事を当医院のホームページにいきお読み下さい。もちろんお菓子ばかりたくさん食べる事は体には良くありません。しかし甘いお菓子をたくさん食べていたら必ず虫歯になるわけではありません。歯医者さんがそんな事を言っていいのかと思われるかもしれませんが、今回はハロウィーンに関係して虫歯予防とお菓子について書きます。

実際は甘いお菓子を食べたら虫歯になるのでは無く、歯の表面に虫歯菌が住んでいて、そこに甘いお菓子を食べて虫歯菌に餌をあげると虫歯菌が酸を作り歯を溶かして虫歯のもとにするのです。先月この事について詳しく書きましたが、どんなに糖分を口にいれても、もし歯の表面に虫歯菌がいなければ、歯に虫歯は出来ません。従って、甘いお菓子を食べる以前に歯の表面から虫歯菌を取り除いておく事が一番の虫歯予防になります。ですから、本当に気を使って毎日歯磨きを朝起きた時と夜寝る前にして下さい。フロスもして下さい。

もちろん歯を良く磨いていないで、虫歯菌が歯の表面にたくさん付いていれば、甘いお菓子を食べる事は歯にとってはとても危険な事です。しかしやはり度合いがあり、なんとなく歯磨きとフロスは毎日しているが、完全に歯の表面から虫歯菌をとってはいないという事はあり得ます。また口内にどの種類のバイ菌が住みついているかによって個々の人がどの程度虫歯になりやすいかは変わってきます。従って、一番大事なのは歯磨きとフロスですが、それと共にお菓子の種類や食べ方にも気をつける事は賢明です。硬い飴、また歯にくっついてしまうキャラメルなどは口内に長い間残るので、虫歯菌にとっては良い餌になります。また、良くある酸っぱいキャンディー(Sour Candy)は糖分がありしかも酸性でもあるので歯にはとても悪いです。チョコレートは中にキャラメルのような歯にくっついてしまうものが入っていない限り上記のものよりはましです。しかしやはりシュガーレスガム(特にキシリトール入りのもの)は歯に良いのでお勧めします。また、実際は分解されやすい炭水化物であれば、やはり虫歯菌の餌になるので、ポテトチップスやせんべいも大丈夫だとは思わないで下さい。また前に書いていますが、1日のうちに何回も口内が酸性になってしまえばしまうほど虫歯になる可能性が増えます。口内は酸性になっても中和され、それと共に歯の表面が酸で少し弱まってもまたもとに戻るようにできています。 しかしこの酸性になる事が何回も重なってしまうと、このもとにもどる余裕がなくなり歯にダメージが続きすぎ虫歯になってしまいます。従って、いっぺんにたくさんお菓子を食べたほうが何回にも分けてお菓子を食べるよりも歯へのダメージは少ないのです。同じ理由で、昼食や夕食の際にデザートとしてお菓子を食べたほうが間食をするよりも歯には良いです。

今現在、歯の健康を考えると、歯磨きとフロスをまず本当に良くしていただきたいという事になります。甘いお菓子は食べてはいけないのではありませんが、歯磨きやフロスが不十分で虫歯菌がずいぶん歯の表面についているようであれば、お菓子も気を使って食べてください。もちろん虫歯にならないほど歯の手入れが出来ているからと言っても糖分のとりすぎは体の健康に悪いので、やはりお菓子ばかりたくさん食べることはしないで下さい。歯医者での定期的な検診とクリーニングもとても大事です。虫歯もとても大きくならないうちに治していただきたいです。検診、クリーニング、また歯と歯茎の治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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