予防の理 August 2012

みなさんもご存知のように基本的に歯と歯茎の健康のためにとても大事なのは予防です。
予防の方法についてはいろいろ以前のニュースレターで書いています。しかし忙しい毎日の中歯磨きやフロスを怠っている方も多いかと思います。そこで今回はなぜこうする事が良いのかという理由を含めて虫歯歯槽膿漏の予防で自分で出来る事について書かせていただきます。

まず、歯磨きは1日2回寝る前と起きた時にする。こんな事は当たり前の事で知っていると思われるかもしれませんが、続けて読んで下さい。歯磨きの一番の理由はバイキン(歯垢)を歯の表面から取り除く事です。そして寝ている間は自然に唾液の分泌が無くなる時でそのためこの時が一番バイキンが繁殖でき得る時でもあります。従って、夜寝る前にバイキンを歯の表面から取っておき、起きた時にもそれでも繁殖しているバイキンを取り除く事が大事なのです。また食後に歯を磨く事が大事なのだと思っている方も多いと思いますが、食後は30分ぐらいは歯を磨かないで下さい。食事の際、その食物をバイキンも食べその際に酸を出し、そのため歯の表面は少し溶けそしてその溶け出た成分は口内が中和するとまた歯に戻るという作業が起こっている事を前にニュースレターで書きました。(詳しくはホームページ内の記事食事の際、歯の表面でおこっている事 February 2009をお読み下さい。) 従ってこの作業が終わる前に歯を磨いてしまうと溶け出た歯の成分を取り除いてしまう事になります。しかも理屈として本当にあっている事は歯を磨くのであれば食事の前の方が良いと言えます。私たちが食をとると、虫歯のバイキンも食をとってその際酸を出しそして歯が溶けると言う事は、食事のすぐ前に歯を磨いてバイキン(歯垢)を歯の表面からとっておけば酸をつくるバイキンがそれだけいないので口内がそれだけ酸性にならないわけです。しかし実際は食事のすぐ前に歯を磨くというのは変な感じがしますし、食後に歯をみがくのも30分待つ時間の余裕があるかどうかはむずかしいところです。口内には必ずバイキンが住んでいて、いつも歯の表面に付着していき繁殖していくものなので、毎日歯を磨く必要性があり、従って必ず1日に2回朝晩と磨く事を基礎として下さい。食事の前後の事はそれにプラスにする事と考えて下さい。

そして、歯と歯の間を掃除する事はとても大事です。とてもとても大事な事で、当たり前の事でもあるのですが、歯と歯の間というのはバイキン(歯垢)が付着し、たまりやすい所です。何かの小さな隙間とか、はじとかは汚れがたまりやすくまた掃除もおろそかにしやすいところです。従って歯と歯の間の所は虫歯にも歯槽膿漏にもなりやすいのです。歯と歯の間は歯ブラシだけでは掃除が出来ませんから、フロスをして下さい。どうしてもフロスがしにくい、出来ないという方はウォーターピックウォーターフロサーはとても良いものなのでこれを使って下さい。このウォーターフロサーは水を噴出して歯と歯の間を掃除してくれます。もちろんフロスと共に使っても良いです。1日に一回はフロスをしていただきたいのですがもっとする事はとても良い事です。私自身は毎日朝晩と歯磨きとフロスをし、食後にはフロスと水で濯ぐ事をしています。

舌も磨く。だいたいの方はご存知だと思いますが、舌にも歯垢はくっついてたまっていくので、ここも掃除をして下さい。歯ブラシでして良いですし、また舌を掃除するためのべらも市販されていますからそれを使っても良いです。無論口内のどこに付着しているにしても歯垢をとり除くことは健康に大事ですが、気づかないで舌に歯垢をためてしまうとこれが口臭のもとになり得ます。もちろん口内どこでもバイキン(歯垢)が付着していればそれが口臭のもとになり得ます。

歯磨きとフロス以外にも出来る事はいくつかあります。まず、キシリトールガムを1日5回5分ずつ噛むと言う事ができます。絶対5回で5分でないといけないのでは無いですが、覚えやすいですしまた効果がある数値でもあります。簡単に言えばキシリトールは主に虫歯のもととなるバイキンを餓死させてしまう要素です。詳しくは医院のホームページ上にいくつかキシリトールについて書いてある馬場歯科便りの記事がありますからそれをお読み下さい。そして1日2回プロバイオティックスを食べると言う事が出来ます。乳酸菌が腸に良いように口内に良いバクテリアが今は知られていてこれをミントとして市販もされています。1日2回このミントを口に入れ溶かしてあげる事で虫歯や歯槽膿漏にはしない良いバクテリアが口内に住み着き、悪いバクテリアが居られなくなるというわけです。ホームページのおすすめ歯科用品のページを見ていただければそこにキシリトールガムまたプロバイオティックスのエボラプラスというものが載せてあるので是非見てみて下さい。他にもベーキングソーダで口内をアルカリ性にする(ホームページで口内の環境 June 2010をご参照下さい)、また、リカルデント(歯の組織のカルシウムとリン酸を配合している)入りのガムを噛む(ホームページでリン酸カルシウム November 2010をご参照下さい)と言う事も出来ます。

もちろん今回書かせていただいた事柄はみな毎日続けてする必要性があります。皆自分で出来る事でもあるのでがんばってして下さい。そして歯医者には少なくとも半年に一度は来てチェックとクリーニングをして下さい。虫歯も歯槽膿漏も非常に悪化する前に治す事をお勧めします。チェック、クリーニング、また治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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