ビタミンCで歯茎の健康を保つ  March 2024

3月20日はWorld Oral Health Dayとされています。World、つまり世界。それにちなんで、World Dental FederationはToothie the Beaverというキャラを作り、彼は “A Happy Mouth is a Happy Body!” とビデオで皆に伝えています。健康でHappyな口内は健康でHappyな体に繋がるという事です。その中で、体の健康、そして口内の健康、にはビタミンは大事です。いろいろな栄養素も必要なので、皆さん良い食生活をしてください。そして必要であればサプリメントも摂ってください。前に何回かビタミンについて書いていますが、今回は歯茎の健康にとても貢献するビタミンCについて書きます。

まずはいくつかの研究結果を記載します。ある研究ではひどく歯周病になっている患者さんは他の方たちよりもビタミンCの血液レベルがとても低いというデータをだしています。また、他の研究ではビタミンCを毎日摂っている量が少ない人はそうでない人よりも歯周病になる可能性が高いと示しています。なぜか多くビタミンCを摂っている人の方がそうでない人よりも歯についている歯垢の量が少なかったという研究結果もあります。もう一つ、喫煙されている方は歯周病になりやすく、また歯周病になっていると悪化しやすいという事が研究で知られています。そして、喫煙されている方はビタミンCの血液レベルが低い事が多いと知られています。つまり、喫煙されている方はそうでない人よりもビタミンCの摂取量を多くするべきなのです。

なぜ歯茎の健康とビタミンCはそんなに関係しているのだろうと思われるかもしれません。ビタミンCはコラーゲンの合成を促進するのです。従って、歯周病などで壊された歯茎内のコラーゲン繊維を再生させるのを助け、歯茎の強度を保つ事をするのです。しかもビタミンCは抗酸化物質であり、体の細胞を傷つけるフリーラジカルというものを中和します。つまり、ビタミンCは歯茎を破壊から守り、しかも破壊されたものを再生するという事に貢献するのです。

大体の方はビタミンCと言えば、柑橘類に多く入っているとご存知だと思います。おいしいですし、歯茎にも良いわけです。一応だからといってレモンをずっとしゃぶるというような事をしてしまうと、酸が歯を溶かしてしまうので、こういう特殊な事はしないで下さい。ビタミンCは他にもイチゴ、ピーマン、ブロッコリーなどいろいろなフルーツや野菜に入っているので、是非食べてください。もちろん、サプリでも摂れます。量の基準は大人の男性は1日90mg, 女性は75mgとされていますが、ビタミンCは実際は2000mgぐらいまで摂取しても大丈夫とされています。従って、普通に500mgや1000mgのサプリが手に入ります。人によっては多く摂ると胃や腸に問題が来るので、自分の体の具合に合わせて、また歯周病があるかないかによって、ビタミンCの摂取量を調整してください。前に書いた喫煙者の事ですが、もちろん喫煙していると歯茎、また体中いろいろ、にダメージがあり、それらを修復するためにビタミンCは多く使われ、従って普通の人よりも多くビタミンCを必要とすると考えられます。普通よりも1日最低35mgは多く摂るべきとされています。誰もが知っている事ですが、喫煙はしない方がベストです。

もちろん、他のビタミンも大事です。ビタミンAとビタミンEも抗酸化物質です。また、ビタミンBは皮膚や粘膜を守ります。ビタミンDはカルシウムとリンを体がとり入れる事を助けるので、骨と歯にとても良いです。

あたり前の事なのですが、栄養を毎日良く摂る事は体の健康、そして口内の健康に欠かせません。みなさん、良い食生活をし、そして必要に応じてサプリも摂ってください。そして、毎日の歯磨きとフロスも良くしてください。歯医者での定期検診とクリーニングもしてください。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話ください。

   

   

 

 

 

 
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