6月は歯と口の健康の月 June 2022  

日本では6月4日から10日を “歯と口の健康週間” としています。これは昔、6月4日を6(む)4(し)と読み、 “むし歯予防デー” とされていたものが変化したものです。この週を厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が皆推進しています。アメリカでは、American Dental Associationとアメリカの大きな歯磨き製品会社のColgateが共に6月を “Oral Health Month” (口腔健康の月)としています。これは子供たちが夏休みに入る前の6月にするというだけであまり深い意味はないようです。しかしながら、偶然にも6月は両国とも歯の健康の大切さを皆に周知していただき考えてもらう月になっています。日本では、この歯と口の健康週間には特に3つの事柄を推進しています。そこで、今回はこの3つの事柄をご紹介したいと思います。

この3つとは、まず、歯と口の健康に関する正しい知識の普及、次に、歯科疾患の予防となるセルフケアの習慣定着、そして、歯科疾患の早期発見と早期治療の徹底です。何か当たり前のようですが、良く考えると、とても優れた、理にかなう事の推進です。

最初の歯と口の健康に関する知識に関しては、実際、私はいつもこのニュースレターで色々と書いていますが、特に大事だと思う事は、歯と口の健康は体全体の健康と完全に繋がっているという事です。虫歯も歯槽膿漏も歯を失くす元です。しかし、それと共に慢性化した歯槽膿漏は、血流を通して炎症物質とバクテリアを体中にばらまきます。これは糖尿病、心血管疾患、脳卒中、アルツハイマー認知症などの様々な病いを悪化させる事に繋がります。また、歯槽膿漏は、これらの病気に体をかかりやすくします。ゆえに、歯と口の健康は、体全体の健康にとって、とても大事なのです。

そして、次の予防のためのセルフケアの習慣定着は、やはりとても大事です。毎日歯磨きとフロスを欠かさない事が、虫歯と歯槽膿漏の一番の予防です。当たり前すぎてつまらない事のようですが、これが本当に口内の健康に繋がります。口内のバクテリアたちは粘々したものを作っていつもいつも休みなく歯にくっついていきます。そしてこのばい菌たちは、この粘々したものの中に住み、歯を虫歯に、また歯茎を歯槽膿漏にします。この粘々したものは物理的にしか取り除けません。従って、毎日の歯磨きとフロスはとても大事なのです。私は、いつも、毎日起きた時と寝る前には必ず歯を磨いてください、と言っています。本当にそうしてください。またフロスも1日に一回はおこなって下さい。もちろんフロスはもっとして良いです。けれど、自分では完全に歯垢、歯石が取れないところがでてくるので、歯医者さんでのクリーニングも定期的にして下さい。私は通常6ヵ月ごと、また歯槽膿漏にかかった経験がある方は3ヵ月ごとをお勧めしています。歯槽膿漏になってしまうと、たとえ治してもすでに歯茎にダメージがあり、また歯槽膿漏が戻ってくる可能性が高いのです。

3番目の歯科疾患の早期発見と早期治療の徹底は、やはり当然のごとく大事です。虫歯も歯槽膿漏も放っておくと、ただただ悪化していきます。ダメージが少ないうちに治す事は、歯にも歯茎にも間違いなく良いです。痛くなったり腫れたりした時は、大きなダメージがある時なのです。ダメージがあればあるほど治療は難しくなり、またあまりにも悪くなると、歯は抜くしかありません。もちろん、治療技術はとても発達していますが、自分の歯よりも優れたものはありません。虫歯は小さいうちに治せば、その歯の多くを残せます。また、歯槽膿漏の治療は事実的にダメージがあったところを元の状態に戻すのではなく、そこでダメージを抑えるというものです。

みなさん、歯と歯茎の健康、そして体の健康のためにどうか歯磨きとフロスをよく行って下さい。歯医者での定期検診とクリーニングも欠かさずにして下さい。

検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。               

 

 

 

 
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