深呼吸 May 2020

この異様な状況の中、みなさんが健康であることを本当に願います。

このニュースレターはだいたい月の始めの1週間前には書き終えているのですが、4月の終わりに近くなってもまだいつオフィスを再開できるかがわかりません。歯と歯茎の手入れと治療はいつまでも待って良いとは言えません。しかし、現状はいまだにPPE（感染防御のマスクやガウン）が不足していて、重症な患者さんも多くいます。長い目でみれば、いろいろ試されている薬の中からこれは効くというものがわかってきて、しかも本当に長い目でみれば、ワクチンも開発されると期待できます。また、もし一度感染すれば免疫ができるという事がはっきりすれば、とても良い傾向です。８０％の人たちは感染しても症状が無いか、軽い症状だけですむという事もわかっているので、という事は症状が良くない方に投与できる治療薬が発見、または開発されれば、今の状態はもう継続しなくて良くなります。つまり、必ず終わりがあります。しかし、それまでにはこのコロナウイルスとは、変に言えば、うまく付き合っていくしかありません。

今、もし感染の数がおさまってきて、歯科医院を再開させる事が出来そうになった場合、もちろんまず大事なのがオフィスが皆にとって安全な環境である事です。通常、歯科医院は消毒と感染防止作業は、コロナウイルスが出てくる前からこれでもかというぐらいにしています。それをもっと気をつけてする事になり、またそれ以上にする必要性があればします。今はまだ医療現場でさえもPPEが不足していて、歯医者で普通に使えるほどの量がありません。つまり、まだ待機する必要性がありますが、開ける事が出来る日がわかったらすぐに皆さんにお知らせします。

ところで、今回はこの変な状況の中、歯について書くべきか、それともなにか今すぐ皆さんの役にたつような事柄があれば、それについて書くべきかといろいろ考えました。そんな中、あるウェビナー（オンラインのセミナー）を観ていたら、深呼吸をしてストレスをやわらげる事を言っていました。今のように変にストレスがある中、この基本的な事はとても大事だと思いました。そこで、今回はこのウェビナーで言っていた事の紹介をします。呼吸に気を使い、そしてリラックスして心と体の健康を保ちましょう。

私たちにとって、呼吸をするという事は生きていく際に不可欠です。ウェビナーでは呼吸方法をいくつか紹介しました。その中で、ストロー呼吸というものがあります。鼻から息を深く吸って、少し止めて、そしてストローで息を出すという気持ちで口からゆるやかに息を出すというものです。そしてもちろんしている間は出来ればリラックスして、また目を閉じてするのも良いです。これを10回から15回ぐらいすると気持ちの高まりが落ち着きます。血圧も下がるとウェビナーでは言っていました。ストレスがあるとイライラしたり、夜寝られなかったり、いやな事ばかり考えてしまったりといろいろおこりますが、ちょっとの間でも深呼吸をして気を落ち着ける事が出来れば、これは私たちの心と体の健康にとても良い効果があります。従って、ストレスを感じていると思ったら、ちょっと止まって深呼吸をする事をしてみてください。 　　

せっかくなので、もうひとつウェビナーでみせていた呼吸方法を紹介します。腹呼吸を助ける方法です。鼻で息を深くし少し止めて、そして鼻で息を出すのですが、鼻から息を出す際わざとお腹に手を当てて腹を軽く押す動作をこまめにしてそれと共に鼻から息を出すというものです。つまり、鼻から大きく息を吸って、息を出すのをフッフッフッとこまめに鼻からしてその都度腹を軽く押すという事をするのです。息は腹でするべきとどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、腹を動かす呼吸は大きく息を出し入れする作業で多く酸素を出し入れすることでもあるのです。この呼吸は疲れた時にすると良いとウェビナーでは言っていました。 　　

このウェビナーでは、２つの呼吸方法以外に簡単に毎日出来るストレス解除法を3つ言っていました。ひとつは、毎日いろいろ大変でもちょっとだけ休憩をいくつかとって、その都度体をストレッチするという事です。もうひとつは、毎日5分から10分は座って目を閉じて、ただリラックスするというだけでも良いという事です。この場合、瞑想は優れて良いです。もうひとつは、普段気にしないでしている自分の呼吸を気にして、深呼吸をしましょうという事です。もちろん、この3つ目は最初のストロー呼吸に繋がります。このストロー呼吸は、もし歯医者さんに来られて怖いと思ったらしていただけるものです。　 　　

ちょっとだけ歯医者業につなげましたが、今回の記事は特に今のように変なストレスが有り得る時、役立つと思い記載しました。口内の健康も体の健康と繋がっていて大事ですので、こういう時も毎日朝晩欠かさず歯磨きとフロスを良くして下さい。