子供の歯が虫歯菌に侵されやすい3つの時期 January 2020

明けましておめでとうございます。今年がみなさんにとってとても良い年であることを願います。さて、子供の永久歯が生えそろうのはだいたい12歳から13歳ぐらいです。親知らずだけはその後生えてきたりそうでなかったりです。そして、この13歳ぐらいまでの間に子供の歯が虫歯菌にとても侵されやすい時期が3つあります。歯の健康は毎日気をつけるべきですが、この3回の時期には特に気を付ける必要性があります。しかも、3回の時期というと覚えやすいと思います。簡単に2歳、6歳、12歳あたりなのですが、今回はこの3つの時期について書きます。

まずは2歳あたりです。詳しくは1歳7か月から2歳7か月ぐらいというべきで、ちょうど乳歯が生えそろう時です。つまり最後に生えてくる乳歯が生えてきた時で、この時期は一番口内に虫歯菌が誰かから移り住みやすい時でもあります。虫歯菌は生まれた後に誰かから赤ちゃんの口内に移り住むものです。歯という固いものに虫歯菌はねばねばしたものを作りくっついていきます。そして歯の数が多くなっているとこれが起こる可能性が高くなります。人の口内に住むばい菌はいろいろで、その中に虫歯菌もいます。ばい菌が赤ちゃんの口内に移り住むとその後ずっと同じ割合でこのばい菌たちはその子の口内に住みつきます。つまり、移ったばい菌の中に虫歯菌が多ければ、その子は一生虫歯になりやすくなってしまいます。前に "小さい子に虫歯菌をうつさない August 2014" でこの事について書いているので、よろしければ当医院のホームページ上でお読み下さい。簡単には、誰かの唾液が赤ちゃんの口内にばい菌を移すので、お母さんの唾液の可能性が高いのですが、実際は誰でも感染させる事が出来ます。虫歯菌が自分の口内にたくさんいるだろうと思われましたら、自分の口に入れたスプーンを赤ちゃんの口に入れてはいけません。もちろん、赤ちゃんと一緒にいる大人の方の口内が清潔であればあるほど良いです。

そして2回目に特に気をつけるべき時が6歳ぐらいで、これは6歳臼歯が生えてくる時だからです。実際は5歳半から6歳半ぐらいの時に生えてくる臼歯でこの歯は永久歯の第一大臼歯とも言います。子供が成長し、それに合わせて顎も大きくなる中、乳歯の奥に上下左右生えてくる大きな大人の歯です。しかし、生えたばかりの時は歯質がまだ弱い事があります。しかも、一番奥にあるので、歯ブラシも届きにくいのです。お子さんにとっても、いままで磨いていたところの奥に生えてくるので、磨くのを怠ってしまいやすいところです。従って、歯磨きをする際、特に気をつける必要性があります。以前、この事について、"6歳臼歯を大切にして下さい July 2017" に書いているので、よろしければホームページ上で読んで下さい。

第3の時は12歳ぐらいでこの時には12歳臼歯、つまり第二大臼歯、が第一大臼歯の奥に生えてくる時です。12歳ぐらいから13歳ぐらいの時に起こる事で、やはり、ずいぶん奥に生えてくるので、歯磨きを見逃しやすいのです。歯ブラシが届き難く、また奥すぎて見えないとも言えます。ちなみにこの第2大臼歯の奥に生えたり生えなかったりする歯が親知らずです。

この3つの時期には特に気をつけていただきたいのですが、もちろん他の日々も毎日の歯磨きとフロスは大事です。また、お菓子をだらだらと食べる事はいけません。お子さんの歯磨きはまだ自分ではうまく磨けなければ、お父さんかお母さんが磨いてあげて下さい。また、一人で磨けるようになっても見ていて、必要であれば、仕上げ磨きをしてあげて下さい。

大人の方も日々の歯磨きとフロスをして下さい。この歯の手入れの習慣はもちろん子供の時から身につけていれば、一生健康な歯と歯茎を保つ事に貢献します。歯医者での定期的な検診とクリーニングもして下さい。普通は6ヵ月ごと、また歯槽膿漏になってしまったことがあれば3か月ごとをお勧めします。定期検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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