糖分をどう食べる October 2018

10月になり、またハロウィーンが来ます。アメリカではハロウィーンには子供がたくさんお菓子をもらえます。しかも、スーパーマーケットには9月の半ばぐらいからハロウィーン用という名目でたくさん袋入りのお菓子が並べられます。うーん。もちろん今現在はハロウィーンでなくても糖分の多いお菓子はアメリカでも日本でもいつでも簡単に手に入ります。歯に悪いだけでなく、糖分の摂りすぎは体の健康にも悪いです。いろいろ糖分の摂り方やハロウィーンのお菓子に対する注意事項を私は馬場歯科便りで書いていますが、いつも何かしら違う角度から書ければ誰かにあっそーかしてみようと思っていただけるかと考えています。そこで、今回はある日本の小児歯科学の本に書かれている3つの出来る事を紹介させていただき、ハロウィーンにちなんで、糖分をどう食べるかに繋げます。

歯についていろいろ調べている際、ある日 amazon.co.jp で見つけた本があります。日本語の本で題は "子どものむし歯予防は食生活がすべて4人の子どもに歯を磨かせなかった歯医者の話" と私のように歯医者であるとちょっと興味をひかれるものでした。著者は黒沢誠人先生と幕内秀夫先生で興味があれば amazon.co.jp から手に入ります。この本は歯磨きよりも何をどう食べるかがとても大事なのだという事を言っていて、私としてはこの本の食習慣に対しての考えはとても賛成ですが、歯磨きも大事ですので、歯磨きをする事はとてもお勧めしますと私の意見を書いておきます。この本の中でこの先生たちが勧める虫歯予防3箇条というものがあります。それは、1.おやつは時間を決める。 2.夕食前の1時間は飲食しない。 3.甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない。です。えっ?それだけなの?と思われるかもしれませんが、とても理に適っています。もちろん本の中では何を食べるかにも深く入っていて、日本の伝統食の素晴らしさを書いています。

私なりにこの3箇条の説明をします。虫歯予防としてとても大事な事が甘いお菓子の間食をたくさんとらないという事です。口内の歯についている虫歯菌は糖分が口に入るとすぐに酸を作り、だいたい20分ぐらいは口内はとても酸性になります。食事を終えると、そこからは唾液が口内を酸性から中性に戻してくれ、その際に酸で少し溶けた歯の表面にその溶けだした分子は戻る事をします。しかし、この酸性になる回数が多くなると歯はそれについていけず、酸からのダメージを修復できなくなり、歯に穴が開いてしまいます。このダメージが繰り返されて出来るものが虫歯なのです。従って、1.のおやつは時間をきめる という事は他のいろいろな時に間食をするという事を防ぐとても良い方法です。2.の夕食前の1時間は飲食しない も夕食の時におなかがすいていて、その時に食べるという習慣をつける良い方法です。しかも夕食の時にデザートとしておかしを食べる方が他の時に食べるよりも歯に良いのです。口内が酸性になる回数を少なくします。そして、3.の甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない もとても優れた方法です。喉が渇いた時、すぐに甘い飲み物を飲めるようにしてしまうとかんたんにそこに手が行ってしまいます。無ければ飲みません。しかも甘い飲み物は飲み終わるまで口内を糖分だらけにします。この事が1日のうちに何回も起こってしまうとこれはもう歯に虫歯になってくれと行動をとっているのと同じです。ジュース、ソーダ、スポーツドリンクはとても気を付けてください。

ハロウィーンのお菓子についても同じように考えて下さい。食べない事が一番であるのは当然ですが、食べるのであれば、決めたおやつの時に食べる事をお勧めします。また、食後のデザートとして食べるのも良いです。だらだらといろいろな時に間食として食べる事は必ず避けてください。これは子供でも大人でもあてはまります。

この本では子供の食習慣、食生活に重点を置いていて、もちろん子供の時に良い食習慣を身につけていれば、大人になった時にもこの習慣が身についている可能性が高いです。また、歯磨きをするなと言っているのではなく、食生活がとても大事だと言っています。ちなみに本の中の4人の子供には虫歯は出来ていないのですが、これはとても良い食生活があったからです。ハロウィーンのお菓子は食べていません。

もちろん、私は毎日の歯磨きとフロスはとてもとてもお勧めします。毎日歯に付いていく虫歯菌を歯の表面から取り除く事は基本的に大事です。ただ、食生活がとても優れていれば、これも虫歯予防になります。みなさん、歯の健康のために出来る事はして下さい。歯は私たちの体のとても大事な一部です。食生活を大事にし、歯磨きとフロスも良くし、歯医者での定期検診、クリーニングもして下さい。虫歯や歯槽膿漏もとても悪くなる前に治す事をお勧めします。定期検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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