ちょっとした審美歯科   May 2014

お母さんの皆さん、母の日おめでとうございます。今回は歯の美容のために患者さんにとってはちょっとの治療だがとても変化がある可能性のあるものを紹介します。

審美歯科、つまり美容歯科、の中で出来る事のひとつが歯のエナメル質をちょっと削る事です。歯の表面を覆っているエナメル質はちょっと削っても大丈夫なものだからです。実際は歳をとるにつれて歯は噛む作業によって少しずつ削られていきます。例えば私達の前歯の噛みきるはじの部分は最初に生えてくる時にはでこぼこしていて、それが使っているうちに削られてまっすぐになっていきます。もちろん普通に起こる事だからといってエナメル質をすごく意味無く削ってしまう事はせっかくの歯の硬い部分を取り除いてしまう事なのでそれはしません。しかし少量削っても歯は大丈夫で、しかもうまくすると見た目がとても良くなります。全体の歯並びを診て、ちょっと歯が一、二本出っ張っている、ちょっと重なっている、ちょっととがっている、またちょっと欠けているなどという場合、少しエナメル質を必要な所だけ削ってあげると、ほのかな違いなのですが、このほのかな違いが全体的に前よりも美しく見せます。確かに患者さんの歯並びや歯の形によって出来る程度はちがいますが、何でも美術の方法をご存知な方であれば美術の世界でもちょっとした違いが大きな美的な違いに見える事をお解りかもしれません。もちろんこの方法は削る方法で歯に何かを付け加えるわけではありません。もし歯に何か付け加える必要があれば、レジンボンディング、つまり歯の色のレジンを歯に取り付ける治療法、が出来ます。

また、歯が生えてきた時から前歯の表面に染みのように白くまだらのようになっている場合があります。この染みの大部分はエナメル質の表面にあるので、ある程度は削って取り除く事が出来ます。もちろんどれだけ歯の中まで色が付いているかはその歯によって違いますが、ちょっとエナメル質の表面を削ってあげるだけでとても歯が前よりも綺麗に見えます。

美術の方法のもうひとつが、ある幅の物質を細く見せたり、太く見せたりするためにちょっとした箇所を削ってあげると、同じ幅なのだが違って見えるという物があります。ご存知な方もおられると思いますが、錯視、つまり視覚に関する錯覚、は審美歯科でも使っています。良く英語でArt and Science of Dentistryと言う言い方をするのですが、その通りに歯科の世界では美術と科学両方を使っています。もちろん歯をちょっと削るといってもどこをどう削るかがとても大事なので、これはいろいろ解っている歯医者さんにしてもらう必要性があります。

また、審美歯科とは違いますが、関係ある事で、噛み合わせを良くするために歯をちょっと削るという治療もあります。全体に上下の歯がうまく噛み合うと言う事は良く噛める、つまり食事が良く出来る、そして変に特定な歯だけでしか噛めてなくその歯に噛む力の負担をかけてしまうという事を防げるので歯を長持ちさせます。つまり、どの歯のどの部分が噛んだ時に少しあたりすぎているかをチェックし、ちょっと歯をところどころ削って調整する治療があります。もちろんこの際もエナメル質をちょっと削るという作業をします。実際は歯を一本治す際にも上下の歯の噛み合わせはとても大事なので、歯をなおす場合その歯だけ診るという事はありません。この事は審美歯科でも同じで、例えば上の前歯を治すのであれば下の前歯との噛み合わせを考えて治します。同じ事は歯科矯正にも当てはまります。歯をまっすぐにするだけでなく上下の歯がきちんと噛み合うようにする事がとても大事です。

歯をちょっと削るだけの治療と言っても奥が深く、しかも場合によってはとても歯を前よりも綺麗にします。そしてほのかな違いなので、他人には何が違うのか解らないが、良く見えるという効果があります。すごい違いを期待してはいけませんが、患者さんにとってはちょっとの事のようでとても優れた治療です。この方法に興味がある、また自分の歯に出来るかどうかを知りたいと思われましたらお電話下さい。もちろん他の審美歯科治療もしています。いつも口をすっぱくして言っていますが、虫歯と歯槽膿漏の予防にも気を使ってください。また虫歯も歯槽膿漏もすごく進行しないうちにどちらも初期のうちに治す事を本当にお勧めします。検診、クリーニング、治療のためにもお電話いただければ、お助けします。

 

 

 

 

 
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