歯ブラシの選択と手入れ November 2013 私は1988年に歯医者を始め、馬場歯科医院を1992年11月21日に開院しています。 たくさん歯ブラシの種類がある中、どの歯ブラシを使えばよいのかと患者さんに聞かれる事があります。歯ブラシは基本的にブラシが口内の歯のどこでも届くものが良いので大きさがその方の口に合ったものにするべきです。従って、日本人の方でどうもアメリカの市販のもののブラシの部分が大きすぎると言う方であればアメリカのジュニア用の歯ブラシを使ってみるという手があります。もちろん日本製のものも日系マーケットにあります。ブラシの毛の形や細さの違いはいろいろありますが、これは自分の好みで決めてよろしいです。しかし、ブラシはソフトまたはエクストラソフトのものにして下さい。これはブラシがミディアムやハードの物だと歯と歯茎を削ってしまう恐れがあるからです。困った事に歯ブラシの毛が硬いものが好きな方がわりとおられるので、歯ブラシの製造者たちもこれを市場に出してしまうのですが、ブラシは柔らかくても十分に歯垢をとってくれるので、ソフトなものを本当にお勧めします。 また、小さい子、つまり２歳ぐらいの子で歯ブラシを嫌がる場合、いろいろな種類の歯ブラシを使わせてみるとどれかその子が好んで使い出すものがでてくる場合があります。つまり歯ブラシにディズニーのキャラクターの絵がついていたり恐竜の絵がついていたりすると気にいって使ってくれるという事があります。従って辛抱強く歯ブラシをいろいろ変えてみるのはひとつの手段です。そして歯ブラシを使った事が無い子であれば、すぐに歯ブラシを口内に入れるのでは無く、まずは手でさわらせ、持たせてただおもちゃのように遊ばせなじませるという事ができます。 たまに電動歯ブラシは使うべきかと聞かれる事もあります。これについては当医院のホームページ内の 電動歯ブラシ December 2006-1 を是非お読み下さい。簡単に言えば電動歯ブラシはとても良いものですので、使っていただきたいですが、一番大事なのは手動でも電動でも毎日きちんと磨く事ですので、自分の好みで何を使うと一番自分が良く磨けるかと考えて選んで下さい。電動歯ブラシはお子さんも使って良いです。何歳からは使って良いという事では無く、逆に子供にとってはおもちゃのように楽しいものである可能性があります。ただ、小さい子であれば使い方を大人の方が見守っていてあげる事はして下さい。 そして歯ブラシは３ヶ月～４ヶ月ごとには新しいものと変えて下さい。これには２つの理由があります。ひとつは歯ブラシには使っているうちにブラシにダメージがあり掃除の効果を薄くしてしまうからです。そしてもうひとつはブラシにはだんだん汚れとばい菌がついてたまっていくからです。同じ理由で、もし風邪を引いた場合、その時には新しい歯ブラシを使い、治ったらまた新しい歯ブラシに変えるという事をすると歯ブラシについているバクテリアやビールスから体を守る事になります。 もちろん歯ブラシを普段きれいにしている事も大事です。みなさんも普通にしていると思いますが、歯を磨いた後は歯ブラシを水で濯いで下さい。そしてもうひとつ出来る事はその次に殺菌作用のあるマウスリンスにブラシを浸してそして立てた状態で乾かすという事です。また、同じ歯ブラシを他の人と共用はしないで下さい。自分の歯ブラシを他の人と同じコップなどに立てておく事もしないで下さい。またこれはある程度までしか出来ませんが、トイレは水を流すたびに周りの空気にたくさん汚れやばい菌をちらばしているので、歯ブラシは出来るだけトイレから離れたところに置いておくほうがきれいでいてくれます。 健康な歯があるという事は良く食事が出来るという事です。また良く話せるという事にもつながります。みなさん本当に歯を大事にして下さい。検診、定期的なクリーニング、またいろいろな歯と歯茎の治療のためにはお電話下さい。
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