７月４日はアメリカでは独立記念日でアメリカの国民にとってはとても大事な祝日です。この日はアメリカ各地で盛大に夜花火が上げられるので、花火を観に行かれた方、行かれる方も多いかと思います。ところで、アメリカの最初の大統領ジョージワシントンは入れ歯をしていました。彼はいくつかの入れ歯を作っていて、その中で今も残っている入れ歯があり、特別に博物館で彼に関する展示がある時には上下の入れ歯を観に行くことが出来ます。また下顎の入れ歯一種はメリーランド州のある博物館に展示されています。そしてなんとこのカリフォルニアオレンジカウンティーのDental Societyにも小さな展示があり、ここにもジョージワシントンの入れ歯の一部だと考えられている歯４本があります。どれも１７００年代の物なので、今の入れ歯と比べるとずいぶん原始的に見えます。現代の入れ歯は良くなっていますが、欠点もあります。また入れ歯といってもいろいろな種類があります。そこで今回は今現代の入れ歯について書かせていただきます。

入れ歯というのは歯が無くなってしまった場合に使うもので、総入れ歯は完全に歯が無い場合、そして部分入れ歯は歯が何本かは残っている場合に使います。取り外しがきくもので、実際総入れ歯の場合、歯茎に完全にのっかっているものになります。部分入れ歯の場合、歯茎にのっかっている所があり、歯に引っかかってついている箇所があります。歯茎にのっかっている部分が大きいほどささえがあるので歯茎に大きくかぶさった形になります。歯が何本かあれば歯で支える事が出来ますが、歯茎の上にのっかっているだけだとどうやって口内に付いているのかなと思われるかも知れません。上顎の入れ歯であると上の歯茎を大部分覆う事である程度吸盤のようになり、強くは無いですが、付いているようになります。しかし下顎の場合は舌があり、形もU字になり、吸盤のようにはなりません。従って下顎の入れ歯は取れやすく、している方はうまく舌と頬で支えて使う事になります。もちろん入れ歯と歯茎をくっつけるための接着剤もあります。接着剤といっても取り外しがきくように出来ています。歯茎を大きく覆っている事をずっとしていると歯茎に良くないので夜寝る時には入れ歯ははずす必要性があります。また、入れ歯は歯茎にのっかっている事になるので、歯茎にあたっている部分はうまく作らないと歯茎を痛めます。歯茎は形も変わり得るので変にあたっている所が出来てしまった場合、入れ歯のその部分を削って調整する必要性もあります。また、入れ歯での噛み合わせもきれいに全体にあたるように出来ていないと変に一定の場所だけ歯茎が押されてしまい、そこの歯茎を痛めます。従って入れ歯は口内に良く合うように気を使って作る必要性があります。それでも、うまく作ってあれば、そしてある程度歯茎内の骨の支えもあれば、食事も話す事も出来ます。ただ、噛む力は自分の歯がある場合よりも弱まります。また、歯が無い場合、口内では歯が無い所はそこの骨がじょじょに無くなってしまうという欠点があります。体は歯が無いとそこの骨はいらないと思ってしまうのです。従って入れ歯をしていると何年かすると入れ歯がゆるくなり得ます。この場合入れ歯と歯茎の間の隙間が小さければ入れ歯に樹脂を付けて隙間をなくす事ができます。または新しく入れ歯をつくる必要性がある場合もあります。しかし骨が無くなっていると言う事はそれだけ入れ歯の支えが無くなっていると言う事でもあるので、前よりも入れ歯が取れやすくなるのも確かです。

もちろん自分の歯を少しでもとっておく事が出来れば、部分入れ歯にして歯での支えがあるように作れます。この場合、入れ歯を支えている歯に負担はかかりますが、歯が無い場合よりも入れ歯は固定されます。また、歯の根の所だけでも残す事が出来ればその上に入れ歯がはまる様にし、支えにする事も出来ます。そして、骨に埋め込むインプラントが出来ればインプラントの上に入れ歯がのっかる様にする事ができます。この場合、インプラントの上にはめ込む形で入れ歯は取り外しがきくし良い支えがあるという事になります。また、もしも歯は無くてもインプラントを何本か入れるだけの顎骨があるようであれば固定された取り外さないで良い歯にする事も出来ます。この場合支えのために歯茎をたくさん覆う必要性もないため、入れ歯というよりも見た目からしてHybrid Denture 又はImplant Bridgeと言う治療になります。そして、インプラントを骨に埋めているとそこの骨は体が必要だと思い、骨が無くなっていく事を防ぐ事にもなります。ただ、インプラントの周りも歯槽膿漏にはなり得るので自分の歯と同じに手入れをして下さい。

自分の歯をとっておく事が出来ればそれが一番ですのでそのためには良く歯磨きとフロスをして食生活にも気をつけて下さい。しかし、もし歯を無くしてしまっても治す方法があります。インプラントは一番良い方法ですし、もし無くした歯の両隣に良い歯があるようであれば両側から橋渡しにしたブリッジという治療が出来ます。しかしどちらも出来ない場合、入れ歯は良い治療のオプションです。どの方法でも精密である事がとても大事ですので私自身は常に気を使って治療をしています。歯と歯茎の治療、検診、またクリーニングのためにはお電話下さい。