いびき防止マウスピース February 2012

いびきの治療に歯医者が関係している事をご存知の方もおられると思います。いびきを止める一つの方法に歯医者で作るマウスピースがあります。従って今回はいびきについて書かせていただきます。

いびきの音は寝ている際に気道が狭くなってしまい、そこが振動し響き起こるものです。そしてこの上気道が狭くなってしまう主な原因は仰向けになってリラックスした状態の場合、舌の奥の方が気道の方に下がってしまい、それが口と鼻腔からの道をふさいでしまう事です。いびきをする人、しない人、たまにする人といろいろおられますが、舌が大きい人、肥満体の人、また顎が小さい人などは気道を狭くしやすいとわかっています。口を開けて寝ていると口を閉じている時よりも舌の奥が下がってしまい気道が狭くなってしまうので、やはりいびきをかきやすくなります。また、アルコール、睡眠薬、沈静剤などを飲んだ後は筋肉がゆるみやはり気道が狭くなりやすくなります。

いびきは気道が狭くなって起こるものですが、この気道を寝ている間閉じてしまう事が起こってしまう事を睡眠時無呼吸症候群と呼びます。睡眠中、呼吸が数秒間止まってしまいそれが一晩に何十回も起こるというものです。普通はいびきをかいでいて少しの間気道がふさがってしまい、従って呼吸ができず静かになるのですが、体が呼吸をしようとしてまたいびきをかくというパターンが多いものです。これはいびきの音が無くても起こりうる事なので気をつけないといけません。もちろん寝ている間の事は本人は気づかないわけですが、体が休めていないので、起きている間疲れた感じや眠気が続き、体の調子がいろいろ悪化してしまう原因になります。従って、もしも睡眠時無呼吸症候群の可能性があると思われましたらすぐ耳鼻咽喉科の先生に診てもらって下さい。

いびきの改善法はいくつかあります。簡単に自分でできる事をまず記載します。仰向けになって寝ていると舌の奥の方が下がってしまう可能性が高いので、横向けで寝るという事が出来ます。また、口を開けたまま寝る習慣があるのであれば、口を閉じて鼻で息をするようにする事が出来ます。この場合、鼻からもっと息を吸えるようにするために鼻につける装置も市販されています。アメリカで良く知られている物にBreathe Right Nasal Stripがあります。また、口を開けて寝てしまう事を防止するために、上唇と下唇を閉じるようにテープを貼って寝るという事も出来ます。テープといっても皮膚に付けられる物が良いので3M Micropore one inch tapeなどの絆創膏用テープはおすすめです。枕は低めの方が良いです。また、肥満も原因の一つですから、健康のためにも減量にとり組むのは良い事です。

しかし上記の事で改善しない場合、またどうも睡眠時無呼吸症候群ではないかと思われましたら、耳鼻咽喉科の先生に診てもらって下さい。この診察により気道やその周りの形態に異常がないかを調べ、また睡眠時無呼吸症候群であるかの検査をし、治療法を決める事が出来ます。治療法は4つあり、一つは歯医者で作るマウスピース、一つは寝ている間に鼻にマスクをつけポンプの圧力で空気を送る装置、一つは手術、そしてもう一つは薬です。歯医者での治療は、特別なマウスピースを作り、これを寝る時に口内に装着し、この装置で気道が狭くなるのを防ぐというものです。簡単には下あごを前に出した状態にして、そのため舌も奥に下がらず、気道が狭くならないようにするマウスピースです。今はもう一つ舌を前に引き出した状態にするためのちょっとおしゃぶりに似た装置もあります。マウスピースは歯型を取り、また咬み合わせと上顎と下顎の位置づけをチェックし一人一人の患者さんに合ったものを作ります。他の治療法で寝ている間に鼻にマスクをつけ機械で空気を圧力で送るものは重症な睡眠時無呼吸症候群の方用でCPAP(continuous positive airway pressure)deviceと呼ばれています。また、手術は何かしら気道やその周りに形態の異常があった場合におこなわれます。薬は他の治療の補助として呼吸刺激剤、抗うつ剤などを投与するものです。

歯医者で作るマウスピースは寝ている間に口内につけている事ができれば、とても良いいびきの防止法です。従ってもしもいびきで悩んでおられるようであればこの方法がある事をお考え下さい。もちろん、いびきだけでなく、他のいろいろな歯、歯茎、また口内の問題があればお電話下さい。

 

 

 

 

 
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