乳歯から永久歯へ変わる時期と歯並び June 2009


私たちの歯は乳歯から永久歯に生え変わります。そして最初に永久歯が生えてくるのがだいたい6歳から7歳になります。今回は主にこの年齢に口内で起こっている事について歯の生える時期と歯並びについてとあわせて書かせていただきます。

乳歯は生後6ヶ月ぐらいにまずだいたい下の前歯が生え、そこからは2歳ぐらいまでに20本全部生えそろいます。個人差があるので、もしも1年ぐらい生えてくるのが遅くても普通大丈夫です。そして永久歯は6歳ぐらいの時に乳歯の奥に6歳臼歯として生え、同じころに下のまん前の永久歯が乳歯と生え変わります。7~8歳ぐらいに上のまん前の永久歯が生え、そこからは12歳ぐらいまでに乳歯は徐々に抜けて永久歯と生えかわります。親知らずだけは17歳ぐらいに生えてきたりずっと生えなかったりですが、親知らずを含めて永久歯は全部で32本あります。また、永久歯も生えるのが1年早かったり遅かったりは普通にあり得ます。永久歯は32本で乳歯は20本と永久歯の方が多くあり、また永久歯は乳歯よりも大きな歯です。これは顎が体と共に成長して大きくなるのに合わさっています。そしてこの20本よりも多いつまり12本の歯は皆乳歯の奥に生えます。

この乳歯と永久歯が生え変わり出す6~7歳の時に起こり得る事が2つあります。下の前歯の永久歯は乳歯の裏に生えてくる場合があります。歯が重なっていて変に見えますが、これは実際普通によくある事で、通常乳歯はそのうちに抜け、永久歯はそこに動いていきます。また、上の前歯の永久歯はまずちょうど真ん中の歯と歯の間に隙間があって生えてくることがあります。これもよくある事で、だんだん隙間は小さくなり、だいたい11~12歳ぐらいにはここの隙間はなくなります。アメリカではこの隙間がある時期をその時だけの事なので“ugly duckling stage(醜いあひるの子時期)”と呼んでいます。しかし必ず隙間がなくなるとはわからないので矯正もすぐでなくても後にする必要性はあるかもしれません。

American Orthodontic Association(アメリカ矯正歯科医会)では7歳ぐらいまでには矯正の先生でのチェックをすることをすすめています。子供は成長する際、この時期はどんどん大きくなるという時があり、女性は9歳ぐらいから成長が速くなり、12歳ぐらいはもっと速く大きくなっていきます。男性はだいたい11歳ぐらいからで、14歳ぐらいではどんどん背がのびて大きくなります。顎も同じに成長していくので、この成長がどんどんおこる前に矯正を始め顎骨の発達を助けたりとどめたりするべき場合があります。矯正を始める良い時期は個々の方によって違いますが、従ってチェックを7歳ぐらいまでにするのは賢明です。

歯並びに関係することでは、指しゃぶりがあります。幼児の指しゃぶりは気にすることではなくだいたい2歳ぐらいにはしなくなります。また、3歳でしていても通常は自然にしなくなっていきます。しかし指しゃぶりは歯を出っ歯にしたり前歯が常にあたらず開いた状態にしたりします。だいたい6歳までに指しゃぶりはしなくなっていれば何もしなくても歯は良い状態に戻ってくれるのですが、6歳後は矯正をする必要性がでてきます。

歯並びとは直接関係ないのですが、歯が生え変わる6歳ぐらいからとても気をつけないといけないことがひとつあります。ちょうど、乳歯の奥に永久歯(6歳臼歯)が生えてきて、しかし一番奥なので磨かれにくいという事があります。そのため、この歯は虫歯になりやすいのです。従って、6歳ぐらいからは歯磨きを奥までする事に特に気を使って下さい。

成長の過程として6歳~7歳は歯が生え変わる最初の大事な時ですが、この年齢に限らず歯はずっと大事にしてください。

 

 

 

 

 
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