日光のビタミンと口内の健康 April 2008


皆さんもご存知の様にこのアメリカではデイライト.セイビングス.タイムがあり今は3月から11月まで時計が1時間先に進んでいます。これは日が長くなるのをうまく使うためと言う考えから行われているのですが確かに夏場になるにつれて太陽光線にあたる機会が多くなります。だいたいこの南カリフォルニアでは陽が照っている日が多いので実際は1年中陽にあたる機会があると言えます。そこで今回は太陽光線のメリットの1つのビタミンDについて書かせて頂きます。

口内の健康のためにはやはり体全体に良いビタミンやミネラルは欠かせません。その中でビタミンDは骨と歯に良いと言われています。そしてビタミンDは皮膚が太陽光線を浴びると作ってくれる成分です。実際ビタミンDは骨に良く、歯に良いと言うのは歯をささえている顎の骨に良いからという事です。私たちの骨はいつも新しくなっていき、このプロセスのためにはカルシウムとビタミンDは欠かせないのです。ビタミンDは血液中のカルシウムの量を一定にし、腸内からのカルシウムの吸収を助け、そしてリンとカルシウムを結合させて骨に付着させるといういろいろな役割に必要なビタミンです。そこでビタミンD不足またカルシウム不足になってしまうと歯をささえている骨も減ってしまう危険にさらされてしまいます。しかもビタミンDは炎症を抑える役割も持っています。歯槽膿漏は歯茎がばい菌により炎症を起こし、進むと歯周骨も失わせてしまう病気なので、つまりビタミンDは歯槽膿漏予防に欠かせません。

そして、ビタミンDは皮膚に存在するコレステロールに紫外線があたると作られます。通常1週間のうちに10分から15分2回に分けて太陽光線にあたれば良いと考えられています。また食生活の中でビタミンDを良くとっていれば大丈夫です。しかし南カリフォルニアに居てもあまり日光にあたらない方や食生活が良くない方はビタミン剤で補強して下さい。ちなみにビタミンDはかつお、さけ、うなぎ、まぐろ、しらす干しなどの魚類に多く含まれているので、この事は日本食の良いところの一つでもあります。また、ビタミンDは日焼けをしてしまうと皮膚が作るのをやめてしまいます。しかも皆さんもご存知の様に太陽光線は皮膚に良くない面もありますから、やはり長い間陽にあたる場合にはサンスクリーンを使って下さい。それと肌の色が濃い程紫外線から皮膚は防御されるのですが同時にビタミンDも作られにくくなるので個人差はあります。

前にも述べましたが、やはり体に必要なビタミンやミネラルは口の中の健康にも良いですからそのためにも食生活に気をつけ、特に食生活が良くない方はビタミンやミネラルの補強剤も使って下さい。  

 

 

 

 

 
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